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記事: シルバー925 黒ずみと変色 お手入れについて

シルバー925 黒ずみと変色 お手入れについて

シルバー925 黒ずみと変色 お手入れについて

今回のJOUNALでは、前回に引き続きシルバー925について書いていきたいと思います。シルバー925のアクセサリーを愛用していく中で大事なことは、黒ずみと変色を防ぐことと、定期的なお手入れです。長年シルバーアクセサリーを製作していく中で得た知識をお伝えしていきます。

最初にお伝えしたいことは、シルバーアクセサリーをご着用される方全員に黒ずみや変色が起こるわけではない、ということです。ノーメンテナンスでも変色が起こらない方もいますし、ほとんどの場合は変色は起こらないと思って頂いて構いません。もし黒ずみや変色が起こってしまった方や、ご自身のアクセサリーを変色させずに大事にお手入れしながら使っていきたい方は、ぜひ参考にしてください。

シルバー925 アクセサリーの黒ずみと変色について

シルバーは鉄のように錆びることはありません。錆は鉄などの物質と空気中の酸素や水分と反応し、腐食が進む現象のことを指しています。シルバーは腐食することはなく、黒ずみや変色は表面だけに現れるもので、磨きやクリーニングなど、適切な処理をすれば元通りに戻ります。

シルバーの地金が変色、黒ずみする原因は主に3点あります。

硫化

硫化はシルバーが空気中の硫黄と反応して黒ずみが起こる現象のことを指します。硫黄は温泉やゴム製品などにも含まれ、湿気が多い環境では硫化が進みやすいので注意が必要です。また皮脂や汗の影響で黒ずみや変色が起こる場合もあります。

酸化

酸化はシルバーが酸素と反応して起こる現象です。シルバー925には銅が約7.5%含まれているため、銅が酸化することにより、黒ずみが起こる場合があります。真鍮や銅のアクセサリーが黒ずみや変色を起こしやすいのは、これが原因です。汗や化粧品なども酸化の原因となる場合があります。

水や化学物質

水道水の塩素がシルバーと反応して変色の原因になる場合もあります。水道水は変色の原因になることは少ないですが、塩素が大量に入っているプール、海水には触れないようにしてください。その他に汗に含まれる酸性やアルカリ性物質により、黒ずみや変色が起こる場合があります。

日常生活におけるシルバーの黒ずみや変色の主な原因

プールや温泉、海水に触れること
シューズクローセットなど湿気が多い場所で保管すること
汗をかいた時に放置すること

日常生活で、シルバーが黒ずみや変色を起こす原因は、主に上記の3点になります。変色が起こってしまった場合は、上記を防ぐことが最も大事な対応策になります。

シルバーの変色や黒ずみを防ぐ方法について

次にシルバーの変色や黒ずみを防ぐ方法です。

大事なことは、変色の要素を少なくすること、保管状態を整えること、着用後のお手入れをすることです。特に着用時の汗や保管状況は、知らず知らずのうちに黒ずみや変色を薦める原因になっていることが多いので、これからお伝えすることをしっかりと守りながらご着用頂くことが重要です。

ご使用環境や保管、ご自身の体質によって黒ずみや変色が起こりやすい場合がありますので、シルバーアクセサリー(コーティングされたものを含む)が変色する方は、とにかく全ての方法を試してみることをおすすめします。


シルバーアクセサリーのお手入れについて

シルバーのお手入れはコーティングの有無でお手入れ方法や注意点が変わってきます。まずはご自分のアクセサリーがコーティングしているものかどうかを確認してください。

シルバーアクセサリー着用後のお手入れ

柔らかい布で汗や皮脂をしっかりと落とす

コーティングの有無に関わらず、着用後のお手入れではこれが一番重要です。ティッシュやメガネ拭きなど簡単なもので構いませんので、汗や皮脂をしっかりと落としてください。ロジウムやゴールドコーティングのものは、研磨剤入りのクロスを使うと、コーティング剥がれの原因になりますので使用しないでください。

シルバーアクセサリー保管方法

空気に触れないようにする

着用後に汗や皮脂を拭き取った後に、二重にしたポリ袋にアクセサリーを入れて保管します。ディスカウントストアで購入できる安価なもので構いません。黒ずみや変色の原因を取り除くには、空気を遮断して密閉することが重要です。

湿気のある場所を避け、可能であれば乾燥剤をいれる

次に大事なのが湿気がある場所を避けることです。湿気はシルバーの変色原因の一つです。シューズクロゼットや玄関など風通しの悪い場所での保管は避け、できればシリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れてあげるとより効果的です。。

シルバーの変色や黒ずみを落とす方法

次にシルバーの変色や黒ずみを落とす方法です。コーティングしているものとしていないものでお手入れ方法が変わってきます。

コーティングしていないシルバー

研磨剤入りのシルバー925用クロスで拭き取るだけでほとんどの黒ずみが取れます。リングやピアスなど、比較的小さいアクセサリーの場合は、シルバークロスだけで十分な場合があります。チェーンブレスレットやネックレスなどは、クロスではチェーンの内側を磨くのが難しいことと、チェーンなど大ぶりのものに使うとシルバークロスがすぐに真っ黒になってしまうため、洗浄液をおすすめします。

ゴールドやロジウムメッキなどコーティングしているシルバー

コーティングしているもので注意点は研磨剤入りのシルバークロスを使わないことです。可能であれば鹿皮クロスを使用して、表面を優しく拭いてください。ゴールドコーティングアクセサリーの輝きを取り戻したい場合は、先ほどの洗浄液のゴールドバージョンを使用します。

ゴールドカラー用の洗浄液の注意点は2つ。長く洗浄液につけ過ぎないこと、つけ終わったらしっかりと拭き取ることです。長く洗浄液につけてしまうと、汗や皮脂と反応して、赤く変色する場合があります。光沢はある程度戻りますが、薄くなったり変色したゴールドコーティングをもとに戻す力はありません。ゴールドコーティングの色を戻したい場合は、再メッキをおすすめいたします。

シルバーアクセサリー洗浄液/シルバー用
シルバーアクセサリー洗浄液/ゴールドコーティング用
シルバーアクセサリー研磨剤入りクロス
鹿皮クロス

シルバーアクセサリーが変色してしまった場合

地金だけでコーティングされいないシルバーは、先ほどお伝えした洗浄液や研磨剤クロスをご使用いただければ、光沢を戻し、綺麗にすることができます。黒ずみの程度によっては何度もお手入れが必要場合もありますが、根気強くお手入れを行うことが重要です。

ゴールドコーティングアクセサリーが変色してしまった場合

専門の工房でクリーニングとゴールドコーティングを行なってください。購入したブランドに問い合わせすれば、対応して頂けると思います。ゴールドコーティングは、変色が起こった場合にクリーニングに費用と時間がかかります。少しでも変色が起きたタイミングで上記でお伝えした保管と毎日のお手入れを見直してください。


シルバーアクセサリーを永く愛用するために

SNSで発信するブランドも増えて、ここ数年で身近になってきたシルバーアクセサリーですが、素材についての最低限の知識やお手入れの方法がお客様に伝わってない気がしています。販売するブランド側は、単にシルバーアクセサリーを売るだけでなく、お手入れの知識や扱い方をきちんと説明する義務があると感じています。

シルバーアクセサリーは、良いレザーを使った革靴や、織機で丁寧に作られたデニムのように、愛情を持って使い、定期的に手をかけてお手入れをすれば、その輝きを取り戻してくれます。またシルバーは使い込んでいくことにより、経年変化によって表情を変え、使う人に馴染み、その人だけの世界に一つしかないジュエリーになるのです。

シルバーアクセサリーもレザーもデニムも、どれだけ愛情を持ってそのものに接したか、が大事だと思います。ぜひここでお伝えした方法を参考にして、永く自分のシルバーアクセサリーを愛してほしいと願っています。

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シルバー925について | Silver925 素材の話

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今回はJOURNALでは、直営店でもお問い合わせ頂くことが多い、シルバー925の特徴についてご説明していきます。誰でも一度は手に取ったことがある素材ですが、実は知らないことが多い素材でもあります。ぜひシルバーアクセサリーを選ぶ際の参考にして頂けますと幸いです。知っているようで知らない、シルバー925は一体どんな素材なのでしょうか。 シルバー925はどんな素材なのか シルバー925のジュエリ...

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